・「運資源ビリーフ」を持つ者はどんな人?
 私は「運資源ビリーフ」を測定するための項目を作成しています。この項目は「運の減少感」と「運の定量感」を肯定するほど得点が高くなるようになっていますので、神経症傾向やネガティブ思考と関連がありそうな気がすると思いますが、実際に調査を行ってみると、特定の性格類型とは関連が見られないことが分かっています。

 もし特徴があるとするなら、「運資源ビリーフ」を持つ者は予期後悔をしやすいというものです。予期後悔とは聞きなれない言葉でしょうが、結果が起こってから感じる後悔ではなくて、あらかじめ結果が生じる前に想像する後悔のことです。先に「運の減少感」がいつ生じるかを説明していますが、「運資源ビリーフ」を持つ者は「幸運」を得た後に、悪いことが起こることを予期しやすいのです。

 もう一つはこれは運に関する考え方全般とも関連するのですが、自分の行為や努力を大切にするということがあります。運は努力と関連がないのにと不思議に思われる方も多いと思いますが、努力というのは結果を得るための過程であって、必ずしも結果そのものの原因ではありません。そのため、「運資源ビリーフ」を持つ者は、自分の運を上手く使うための行為を重視しており、それも努力に含められるのです。またそもそも最大限の努力をした結果として運が(良い結果が)得られると考えている人も多いのです。